※2019年12月の記事のリライトです。木製サッシについて結構ガチで調べました。不動産、特に新築一戸建てや中古住宅を選ぶ方は是非ご覧くださいませ。
えらい天気・・・
まさにTHE庄内の冬といったお天気です。
そして寒い・・・こう寒いと寒さ対策について考えねばならなくなります。
特に築古の物件だと、なおさらです。下手すると命にかかわりますからね。。。
さて、某SNSで、木製トリプルサッシがいい!!との書き込みがありました。
木製サッシの特徴(メリット)
※元記事はこちら※
地域産材で世界レベルの木製サッシを!・長野県千曲市/山崎木工製作所(vol.129)
木製トリプルサッシ・・・
まずはその特徴をまとめたいと思います
1.断熱性能が高い
何といっても一番のメリットは、アルミに比べ断熱性能が高いことです。
アルミの熱伝導率236(W/m・K)と比べると、木材は0.15~0.25(W/m・K)と、約1500分の1です。※ちなみに樹脂は木材と同等か若干伝導率が高い(熱が逃げやすい)です
2.経年劣化を楽しめる
フローリングも無垢床だと、色が変わると味が出るのと同じです。アルミサッシではそういった経年変化を楽しむことはできません。どうしても劣化して掃除が大変になってしまいます。木製の場合は、そういった変化まで楽しむことができるんですね。
ほーん、ならみんな木製サッシにすればいいじゃん、という話になりそうですが、木製サッシにもデメリットがあるんですわ。。。
木製サッシの特徴(デメリット)
1.お高い
アルミや樹脂のサッシと比較して、高いんですわ。窓の数でも違うと思いますが、新築一棟あたり、樹脂サッシと比較すると50万円前後高くなるそうです。。。
2.定期的にメンテナンスが必要そもそもがお高い(二回目)
表面には防腐性の高い塗装がされていますが、経年劣化によってそういった塗料がはがれてしまうケースもあります。長い間放っておくことだけが原因ではなく、ちょっとした擦れなどで塗料が浮いている場合もありますね。
塗料が剥がれている場合には、再塗装が必要となります。一般的には3~5年に一度再塗装することが推奨されています。塗装面が傷んだまま放っておくと、後々のメンテナンスコストが高くなってしまう場合もあるので、塗装に関しても定期的な点検が必要ですね。
木製サッシは木製と言えど、やはり金属が使用されている箇所もあります。その箇所にずれが生じることもありますので、取り付け部分の点検は必要になりますね。
高いのは仕方ないにしても、定期的に住宅設備にお金をかける、という意識がある方って、どれだけいるのか・・・今の日本ではそう多くなさそうに感じます。残念ながら。
なんせ
『家賃がもったいない!!』みたいなク●広告が打たれ、家を買う人の何割かはその広告に影響されて建ててしまう日本の住宅事情ですからね。。。
あと、余談ですが
ぬくもりがどうとかで木製の遊具をたくさん設置した結果、ろくにメンテナンスせずボロボロになり、あえなく樹脂や強化プラの遊具に交換しまくってます。
某つるなんとか市という自治体です。
貸家・戸建て・アパートの断熱について
大原則として、断熱って、屋根裏・壁・床下と魔法瓶のようにまんべんなく包まないと意味がないんです。
その中でもサッシは熱が最も出入りする場所ですので、そこを強化するのは当然です。
なので
- サッシ枠の種類(樹脂か木製)
- ガラスの枚数(ダブルかトリプルガラス)
- ガラスとガラスの間に充填するガス(アルゴンガスがおススメ)
- 遮熱フィルム付きのLow-Eガラス
を選ぶのが非常に重要です。
あと、窓のひらき方で断熱欠損が違ってくる、なんてこともあまり知られていません。
昔からの引き違い戸って、隙間だらけで一番断熱効率が悪いんですよ。。。
開放感は引き違い窓が一番ですが、断熱と開放感のバランスをとることも大事ですね(特に新築やリノベの場合)
で、
もし自分が家を建てるなら
木枠のトリプルサッシ採用&平家ですよ平家。
だって、自分の家は自分でメンテしたいですから。ワタクシが建てるとしたら、人生一度が限界かなと思います。なので建ててからは人生のパートナーでもあるわけです。
だったら持ち主ができる範囲で修繕したり、メンテするのは当たり前じゃないですか?
メンテナンス込みで持ち家です。
逆に、そういう愛情を注げないのであれば、家なんて買わないほうがいいと思うんだよなぁ・・・
ちなみにこの木製サッシ、山形県にもメーカーあります。『株式会社アルス』さん
で、賃貸住みの方・・・
窓からの冷気を抑えたい場合、光の取り込みを無視していいのなら、スタイロホームをはめ込むのが一番確実な断熱法です。
今年こそは我が家もやってしまおうかと画策中です。
2022年7月追記 実際やってみました。夏の西日も冬の激寒もだいぶ和らぎます。
では皆さん、体調管理だけは十分お気を付けください(戒め)