○○から建材が!?から始まるあれやこれや

アイキャッチ画像はこちらから『キャベツ、いよかん、タマネギ…野菜や果物、捨てず建材に大変身』

皆様ご機嫌麗しゅう。

土曜日は中秋の名月。

一家で眺めました。。。

で昨日もほぼ中秋の名月。

でかくて真ん丸でしたね。

あ、写真撮り忘れてやんの。。。

週の始まり月曜日

なんとか、くじけずに元気にやっております。

さて、先日すごいニュースをラジオで聞いてしまいました。

なんと

廃棄食材から建材が作られる・・・

ホンマかいなと思って調べてみると…

ホントみたいです。

東大発、廃棄食材から作った「食べられるセメント」

一年前にも読売新聞で記事になってました。

捨てられる野菜や果物、粉砕・熱圧縮でコンクリートの4倍強度の建材に…食品ロス削減に期待

で、これを研究しているのが

東京大学発のベンチャー企業fabula(ファーブラ)

だそうです。

すごいなぁと思いました(まさに小学生並みの感想)

いやでもこれが一般流通すれば、ゴミ問題も建材の価格高騰も解決するのでは。。。

が、

WEBの情報から読み解いていくと、

ごちゃまぜの生ごみから作るのではなく、素材単体または素材を任意で混ぜてから作成するみたいですね。

えーっと・・・

  • 材料となるゴミを誰が仕分けるのか?
  • 材料の供給が安定しないのでは?
  • 仕分けやらゴミの運搬やらで余計にエネルギー使うのでは?
  • 仕上がった建材のお値段は?

ほかにも

  • 既存コンクリートどこまで置き換え可能か
  • 建築基準法や登記の構造表記はどうなるのか。鉄筋白菜コンクリ造3階建てみたいになるのかな・・・
  • 防火・準防火地域で利用できるのか。

こりゃすぐは無理だ・・・

一般流通して主要構造体で使用できるようになるまで

ワタクシ生きているかな・・・

で、東京新聞もこの問題を取り上げておりました。

「コンクリートの代わりにオレンジで家を」食品ロス半減への挑戦 規格外野菜を建材に

記事によると・・・

 形が悪かったり、サイズが合わなかったりして出荷できず、畑に捨てられることもある規格外の野菜や果物。国連の持続可能な開発目標(SDGs)が「食品ロス」半減を目指す中、規格外野菜の活用に取り組み始めた東京の起業家たちを訪ねた。

なんかひっかかるな・・・

で、この間ツイッターでこんなのを見つけましてね。。。

上のツイッター全文がコチラです。
できればイイネ&フォローしてあげてください ワタクシはしましたよ、もちろん!

ここから上ツイッターから引用


 授業という大学からの要望に対する農家の火の玉ストレートを投げました。

 正直学生さんのフードロス問題に対する知見の狭さを感じるので、この手の企画には農家が辟易としているというのが現状です。

 といいますのも農業の製造段階で出る規格外は本当に規格外で外見や食味が著しく悪いものです。 大学生はB品=規格外と考えてるかもしれませんが、B品は販売先がありますし市場にもB品規格というものがあります。 規格外は本当に規格外でゴミであり、これをコストかけて流通させる意味はありません。

 畑でそのまま土に返せば次作の栄養になります。また本来海外で言われる標準的なフードロスの定義は流通した食品のことであり、畑でのロスはロスとは定義されていないことをおそらく全く学んでないのではないかと思います。

 次に経済的なレベルでの話ですが、わざわざ安くしか評価されない物を収穫するために人件費かける意味がありません。キャベツはキレイなものを作れば1玉5秒で処理できます。1時間で720玉ケースにして90ケースでケース1,000円なので90,000円分です 経費率70%として27,000円ぐらいの利益になります。

 一方規格外の場合1玉1分〜2分かかります 1時間に30玉ケースにして7.8ケース ケース200円で1,500円分ですが当たり前ですがこれでは農家は人件費払い損で7.8ケースで利益と人件費分で54,000円は貰わないとやってられません。ケース7,000円弱です。

 さらに安定供給の問題ですが、我々農家は規格外を作りたくて作ってるわけではないので規格外は安定的に供給できず稼ぎになりません。使用側も計算ができないのでコストが上がります以上を考えるとコストが高く、品質が低いものを学生の自己満足でいじくり回してもむしろSDGsではなく農家の貧困を促進するだけなので、正規品を正規の値段で買ってくださいというのが回答になります。

 この規格外ビジネスは本当に雨後の筍のごとく企画が出てきますが、継続してるものは知る限りないです。

 学生さんは一度生産、流通の勉強をしてからフードロスに取り組むべきかなと。日本は特にこの生産、流通が消費者から見えないので、あまりにも思考レベルが浅いなと考えられる大学の講座が多いのではないかと危惧しています。 間違った知識から正しい回答が生まれることは100%あり得ません。


※引用終わり、元分がツイートの為、一部句読点、太字はワタクシです(内容は一切変えておりません)

いや、、、ワタクシもホント勉強になりました。ツイッターで初めてお礼のメッセージしましたよ。

で翻って・・・東京新聞記事

東京新聞の記者(この記事なんと記名記事)も知らないみたいでしたよ。。。

めちゃはずかしいですね。。。

私がSDGs関連のハナシを目の敵の様に嫌っているのは、その理念からかけ離れて単なるビジネス化してしまっているからです。

その証拠に、

この東京新聞の記事も、SDGsっぽいというだけで飛びついて、ろくに調べも勉強もせずに書いているのがありありと分かります。

何のための新聞記者なんですかね?記名記事にするくらいなのだから責任をもって書いてほしいです。だいたいこんなお手盛り記事だったら、AIでもかけるんじゃないですかね。

※一応言っておきますが、東京新聞様には何の恨みもございません。

それともう一つ、

建物に利用するものを量産するということは、安定供給ができなければならないということを絶対にクリアしなければなりません。だってちょこっと作るだけだったら、CO2なんてほとんど減らないし。

そのために建材メーカーさんや住宅機器メーカーさんは血のにじむ努力をしているわけです。

本当に廃棄食材で家が建てられるようになることを期待してますので、多くの
規格外ビジネスは本当に雨後の筍のごとく企画が出てきますが継続してるものは知る限りないです。

の連中みたいにならないことを切に期待します。

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