本題の前に・・・
今日の安倍元首相襲撃事件。
日本でこんな事件起きたことを受け止められずにおります。
テロは断じて許せない蛮行だ
テロは絶対悪だ
民主主義を根底から覆す凶行だ
100%その通りです。
ただ、それと同時に
戦争は絶対悪だ
平和は素晴らしい
人を殺してはいけない
と同じくらい、
100%正しいけれど空虚な言葉のように思えてしまいます。
犯人の背景に何かあるのか、それとも相当に思い詰めたうえでの犯行だったのか。
犯人のことを考えてしまっている自分がいます。
安倍元首相はこういう恨みを買うことを覚悟のうえで全身全霊で政治活動をしていたんだよな。
こんな凶行は絶対に許されるべきではないと怒っている自分もいます。
すごくモヤモヤした、嫌な気持ちです。
というわけで、安倍元首相の回復を心から祈っております。
20220709追記
安倍元首相、不死鳥の様に復活すると信じていたのですが、残念でなりません。
本当に悲しい。
心から追悼の意を表します。
この先は、いつも通りのブログに戻ります。
7月さん、本気出しすぎですよ。
このペースで夏が進んだら、死人が出ますよ・・・
暑い日が続くと、エアコンのきいた部屋で、読書・・・なんていかがですか?
というわけで、今回はブックレビュー
大不人気連載モノ
アラン著『幸福論』レビューでございます。
なんとこの連載も13回目
・・・ということで、今回はちょっと趣向をかえてみますので、こうご期待
・・・
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13回目は
29.運命について
え、一つだけ!?と思う方、
最後まで読んでくださいお願いします。
この章、この金言に尽きると思います。
運命は人が最後には進路を見出す能力
いろんなことが人生では起こるけれど、何とかするのが人間だし、その能力そのものが
”運命”
だというわけです。
この章にも金言が出てきます
運命は我々を導き、そして我々を嘲弄する (ヴォルテール)
そんな運命に翻弄されつつ、人生を見つめる・・・そんな小説がございます。
それがサマセットモーム著『人間の絆』
ワタクシの読書生活の中で、トップスリーに入る小説です。ちなみに二度目の読了ですが、初回はクソ感じの悪い大学生だった21年前です。
あの頃は、
小説読んでる俺かっけー
だけのために読んでたからな・・・あの頃の自分を
マジぶん殴ってやりたい。
※画像三つハンターハンター29巻より
若い(幼いのほうがあってるかも)って恥ずかしいですね。
ここから先はがっつりネタバレです。もし偶然にも『人間の絆』読書中の方は、ネタバレ覚悟でご覧になるか、この下の区切りから次の区切り迄飛ばしてくださいm(__)m
主人公のフィリップは、
- 片足に先天的な障害
- 幼少期両親を亡くし(これでいじめられるんだよな・・・)
- 子供のいない厳しい(というかドケチなうえ、子供の扱いひどすぎ)叔父夫婦に育てられ
と、運命を呪いたくなる出自で、とにかく暗いんですよ・・・
そこから友人、恋人、先生との関係で成長していくのですが、ある友人から薄汚れたペルシャ絨毯を受け取ります。
そこには人生の謎が秘められている、といわれて。
その後、ミルドレッドという女性(ああ、こいつのことを思い出すたびに、自分の過去の恋愛を思い出し、胸が苦しくなる。。。)とのかかわりあいの中で、ある事件が起こり、それがきっかけでフィリップ君、ペルシャ絨毯の意味が分かるんです。それは・・・
人生は、無意味だ
ということ。
無意味な中で、人との出会いや芸術、文学、恋愛がペルシャ絨毯の縦糸と横糸の様に模様を作っていく、自分が死ぬ頃には、美しい模様が編まれているんだ、と
※中島みゆきの名曲『糸』よりも『人間の絆』のほうが先ですよ、念のため
※※さらに余談ですが、BANKBANDがカバーしてから、有象無象の歌手が雨後の筍の様に『糸』カバーしてるのを見て、正直うんざりしてます。
それこそが幸せなんだと。
フィリップは、小説の後半まで、自分の人生がうまくいかないのはすべて環境や他人のせいだと、自分に目が向いていないんです。ところが、ミルドレッド事件の辺りから、本当の意味で自分に目が行くようになります。
で、それ以降、周りの人たちのフィリップへの評価がガラッと変わっていきます。
無意味だと知り、それでも自分の人生を考えているフィリップは、幸せ
なんですよ。
ワタクシの人生も42年、振り返ると色々と辛いことありましたよ。結婚するまではフィリップと同じ、不幸にしか目がいってませんでした。今は、愉しく善く生きること、それにつきます。
自分の人生は、結婚後のすべての時間がボーナスステージだと思って生きてますので(笑)
人間の絆、素晴らしい小説です。是非1度読んで、10年以上開けてから再読してみてください。おススメです・・・
ではここからはネタバレ無し記事再開です。
運命とはあらかじめ決められたレールやルートではありません。
『幸福論』でアランが指摘している通り、何があっても活路を見出し生きる能力そのものです。
ワタクシ、人生に意味など求めていません。
何か成し遂げようというより、あらゆる出来事が自分の人生を豊かにするエピソードだったな、と振り返るだけです。
万が一今と同じ生活ができなくなったとしても、家族と笑いながら暮らしていきたいと思います。
※まぁ、もともと自他ともに認める、不動産屋に向いてない性格ですからね・・・
あ、この章で
アランはほかにこんなことも言っています。
金持ちになるには、本当の意味で金を欲する必要がある。
「お金欲しいな~」レベルじゃダメで、
ガリガリがめつく稼がないといけないみたいで。。。
例えば不動産だったら、こんな契約をしないとダメなんですね・・・
ワタクシどもの契約書ではありませんよ!!一応断っておきますが。
久々見ました除菌消毒費・・・
除菌消毒といえば、忘れもしないあの2018年、札幌大爆発事故
風化させてはいけないこの事件・・・
やっぱり、
このくらいえげつなくお客様からむしり取らないと、大金もちの不動産屋にはなれなさそうですね・・・
ワタクシにはなれなさそうだし、ならなくていいかな。
というわけで、皆様
地獄の釜の中の様な酷暑の一週間お疲れ様でした!
ワタクシ水曜日定休だったんで、明日も頑張ります!!
頑張ります…