おはようございます。
最近はトランプ関税に話題を持っていかれてますが、
去年からずーーーーーーーーっとメディアを賑わせているフジの問題。
結局文春が報じた内容がほぼ間違いなかったという話ですね。
※最初の報道は女性自身でしたが・・・
先日発表された第三者委員会の報告書。
おぞましい内容でしたね。
300ページに及ぶ報告書すべてに目を通したわけではありませんが、
中居(いまだに 中居正広”氏”付けでの報道するのなんなん?)の鬼畜しぐさへの怒りと同時に、
被害に遭われた女性がどれほど苦しかったか
に思いを馳せずにはおれませんでした。
ワタクシが一番苦しく思ったのは
被害女性の方は
所属する会社に追い打ちをかけられ
一部のネットでは誹謗中傷を受けていました。
心身に深すぎる傷を負った状態で、です。
これは
いちばん”ケア”が必要なタイミングで、
心の傷を直視させられる地獄のような”セラピー”をさせられ続けた
のと同じです。
・・・
どれほどの絶望感だったか。
日常的に使われるようになって久しい ”ケア”と”セラピー”
メンタルによさそうなこと全般に使われますが、実際は性質が全く違うものです。
ケアとセラピーについて、臨床心理士の東畑氏がお話されていた講演をまとめたのがこちら
大まかにいうと
- ケア・・・傷つけないこと
- セラピー・・・傷と向き合うこと
です。
上リンクでは
溶けない様に冷やしてあげる・・・ケア
冷蔵庫に入らないと溶けてなくなるぞ、と現実に向き合わせる・・・セラピー
雪だるまを例に説明しています。わかりやすいですね(自画自賛)
当然ですが
ケアが先で、セラピーが後
そして、
充分なケアが無いセラピーは暴力になる
のです。
そう、
先の被害女性は、暴力を受け続けたということになります。
ただでさえ
鬱やPTSDというのは、かなり長期にわたって治療が必要な病です
外観上よくなったように見えても、
良くなったように見せなくてはいけない、という思い(=ほぼ強迫観念)から気を遣っているケースもあります。
やさしい人やまじめな人ほど気を遣って無理して復帰を急ぎがちです。
そしてより深刻な鬱に・・・
仮に復帰できるくらいに癒されたとしても”完治”ではなく、鬱やPTSDとうまく付き合っているだけにすぎません。
なのに事件から何年か経過すると
何年も経ったのにまだ言ってる
みたいな視線を送る輩もいます。
自己責任、自分で自己肯定感を高めるといった過度にセラピー化した社会は、一度傷ついた人に本当にやさしくない。
誰もが突然、鬱や何らかの理由で仕事ができなくなるリスクはあるわけで。
ワタクシはその時が来た時、自信をもって周りに頼るためにも
他人にできるだけ寛容で、やさしくあろうと思います。
そういう不動産屋が一つぐらいあってもバチ当たらないでしょうからね。
まぁ・・・
そう振る舞えないような理不尽にあたることも多いですが・・・
ではまた明日。