ブックレビュー アラン『幸福論』 連載20回目

皆様ご機嫌麗しゅう・・・

久々に更新した19回目、いかがでしょうか?

前回から空いてしまったので。。。なるだけ週イチペースで頑張って、2024年でまとめ切ってやるよ(震え声)

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では20回目スタートです


今回は

51.遠くを見よ 52.旅行 53.短刀の曲芸

テーマだけ見ると一貫性がないように見えますが・・・

この三つ、”今”をどう生きるか

についてのオハナシなんです。

健やかに、今を生きる・・・

口にするのは簡単ですが、とても難しい

人間ってめんどくさい生き物です。

”自分”に対しての過度な関心・・・なかなか消すことができない。。。

エゴサなんてその最たるものです。

芥川賞候補にもなった尾崎世界観『転の声』、そのエゴサがじゃんじゃん出てくるんですが、表現が非常に生々しかったな。。。

自分の意思を自分の中に差し向けたのでは、何もかもがうまくゆかなくなって、ついには自分の息の根をを締めるようになる。自分のことを考えるな。遠くを見よ。

『幸福論 51 遠くを見よ』より(原文ママです)

近視眼的という言葉ある通り、近く(自分とその周辺)ばかり見るのは精神衛生よろしくない。

グサグサ来ますね・・・

ワタクシ、最近ようやく旅行というかコト消費におカネを使えるようになったのです。

折角の人生楽しまなければにシフトしたんです。

その旅行についてもグサッと来るワードが

大急ぎで世界を駆けめぐる人は、旅行の跡でも、初めより思い出がゆたかになっていたりはしない。

『幸福論 52 旅行』より

見物の本当の豊かさは細部にある

『幸福論 52 旅行』より

折角来たからと旅行先の名所を、まるでログポ稼ぎみたいにせかせか動き回るのは、NGなんだよな。・・

自分の貧乏性が恨めしい。。。

さて

人生の邪魔をするのはエゴサだけではありません。

過去に足を引っ張られたり、未来の不安におびえる

そんな経験

誰にでもあるかと思います。

そんなお悩みの皆様にアランは

~自分で自分をさいなんでいる人々のすべてに現在のことを考えよ、と。刻一刻と続いている生活のことを考えよ

『幸福論 53 短刀の曲芸』より

と申しております。

身体的な苦痛は、治るまで続くから仕方ないにしても、精神的なものは

過去・・・終わったことだから今更しょうがない

未来・・・どうなるかわからないことを嘆いてもしょうがない

の精神で行こうや。

ってな話です。

・・・

・・・

『それができれば苦労しねーよ』

と、正直思いますが・・・

ただ、これって生活の中でついつち忘れがちです。

それくらい過去と未来の持つ引力って大きいです。

脳って、自分が思うよりよっぽどバカです。

自分についてあれこれ考えるのが一番ダメ

運動でもいいし、旅行でもいい、掃除でもいいから、体を動かしましょうや

そして・・・

今を生きましょう、皆さん。

これにつきます。

アランが言うように”今”を生きていれば、不思議な話ですが

過去は変わっていきます。

あ、出来事が変わるのではありませんよ、過去の持つ”意味”が、ですよもちろん。

平野啓一郎氏の『マチネの終わりに』に、そういう一説があり、ワタクシはすごく納得させられたんですよ。。。

変わるどころか、変わってしまう。。。

という訳で今日はここまで。

ではCyaoノシ

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