皆様ご機嫌麗しゅう・・・
日曜日のリライト。
先週は完全飛び石連休で、リズムがつかみずらい一週間でした。
来週は・・・どうなんだろう。
(初出2013年12月)
最近仕事関係の話題を連続で取上げていたので、ちょっと違う話題でも。
「図書館の本のページを勝手に切り取っていく人がいる。最近の人は常識が無い・・・」
「電車でも高齢者に席を譲らない、最近の人には道徳心や思いやりはないのか・・・」
とある新聞の読者投稿記事(の一部)です
結構良く見かけるテンプレートのような投稿ですね。昔の人は道徳心を持っていたから、それを懐かしむような、いわゆる懐古主義的な内容ですが・・・
じつはこれ、
100年近く前の新聞投稿なんだそうです。
週刊文春での連載「池上彰のそこからですか!?」先週号の「昔は道徳が行き届いていた?」
という話題から拾ったのですが、道徳を必修科目にする、という教育制度改革に絡めてこの投稿が紹介されています。
池上氏は結論で昔は良かったではなく、昔はひどかったのだと結んでいますが、本当にそう思います。
昔は近所皆がいい人ばかりで、凶悪犯罪や少年犯罪も少なく、いい時代だった・・・なんてことはありませんからね。
少年犯罪の数や、凶悪犯罪の数は横ばいか減っています。今はメディアが多く、センセーショナルに報道されるため、こういった犯罪が目立ってしまうんでしょうね。
温故知新という言葉があるとおり、昔から学ぶことは本当にたくさんありますが、だからといって盲目的に昔を美化するのは、不都合な事実から目を背けてしまうことになります。
根拠が無いけど一見正しそうなこと、に疑問を持てるよう、日ごろから頭をやわらかくしておかないといけないなぁ。。。
ここまで
ワタクシ、何でもかんでも伝統だから残そうとするのは危険だと思っています。
人間が文化をもって数千年、地球の長い歴史の端っこの端っこです。
伝統も、いずれ淘汰されてしまうことを、頭の片隅に置かないといけないんですよね。
残したい熱意を持つ一方、そういう冷めた視点も持つことが、一つの考えに固執しないためのコツというかキモというか。。。だと思います。
ではまた明日・・・Cyaoノシ