皆様ご機嫌麗しゅう・・・
明日で連休もオシマイDEATH
今日の夜はへとへとだろうな・・・
という訳でこのおもーいテーマのブックレビューも3回目で最終回。
第一回
第二回
では完結編、どうぞ。
(初出2020年7月)
超久々ブックレビュー
連載第三回目です。堂々完結
取り上げる本は 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式
第一回目記事はこちら
第二回目記事はこちら
今回はわが日本を蝕む貧困についてまとめました
「日本の貧困」
日本の貧困は「相対的貧困」です。
この相対的貧困、発展途上国の絶対的貧困とは違い、生命の危険と直結するものではありません。
その分、「自己責任」という言葉でひとくくりにされてしまいがちです。
ただ、この問題を放置すればするほど、社会全体に大きな影響を与えることになるんです。
①貧困が及ぼす社会的問題
まず、低収入と貧困は全く別物です。
貧困は以下のようなものを生み出します
- うつ病
収入400万円代世帯と収入100万円代の世帯では、100万円代世帯のほうがうつ病率が7倍も高いんだそうです。うつ病がひどくなれば、働くこともできなくなりますよね。。。 - 生活保護世帯が継続してします
生活保護世帯の1/4が、子供世帯も生活保護を受けている - 犯罪及び再犯率の高さ
再犯率が50%、うち70%が無職
生活保護も、刑務所の運営費もすべて税金で賄われています。これでも自己責任で無関係といえますかね?
②女性の貧困と風俗
某タレントが問題発言する前から、貧困と風俗は不可分な問題です。
女性 貧困 風俗でググると、関連記事や本がでるわでるわ・・・
女性が風俗(ありていに言えば買春)に手を染める原因は、
お金だけではなく性的暴力被害に遭ったことが引き金になっているケースも多いんです。
で、風俗に身を賭してしまうと、風俗に対して自分なりの意味を見つけてしまうわけです。。。
そこで違法薬物を(半ば強制的に)使われ、中毒者になる・・・
そんな大げさな・・・と思われるかもしれませんが、実際、少年院の少女の入所者、覚せい剤取締法違反」が24.7%を占めトップなんですって。
③少年犯罪
著者は昔と比べて、少年犯罪を起こす人間関係が非常に薄っぺらなものになっていることを指摘しています。
家族からも社会からも孤立した子供たちが、非常に弱い繋がりだけで一緒にいる。
そんな子供たちが、川崎市中1男子生徒殺害事件のような犯罪を起こすわけです。。。
※この事件については、著者のWEB記事を是非お読みください。少年犯罪=少年法の成人年齢引き下げの問題ではないことがよくわかります。
貧困=○○○○感の低さ
ここまで紹介した貧困についてですが、すべての貧困に通じる最大の問題、それは
自己肯定感の低さ
自分の価値が低いと思うと、自分なんてどうなってもよいと考えてしまいます。それは、著者曰く心のガン(ワタクシも言い得て妙だと思います)
貧困にあえぐ人たちは家庭内暴力や育児放棄を受けて育ち、自己肯定感をはぐくむ機会さえ与えられていないケースが多いです。だからこそ、周りのサポートが必要なんです。
とまぁ、大体はまとめられたかなぁ…と思いますが、一番は、貧困という問題は確実に日本をむしばんでいるということを認識することです。
関心を持たなければ貧困世帯はそこから抜け出すことは難しくなり、アメリカのような超格差社会が生まれるだけです。ワタクシもできることは限られていますが、貧困を少しでも克服できるような仕事をやりたいと思っています。。
いやぁ、かなり気合を入れてレビューしたんですが、難しいもんですね。
とにかく、貧困は自己責任ではないことだけは、ブログ読者諸兄にご理解いただければと思います。
懲りずにまたレビュー、頑張ります。
※次の奴も重めの奴になるので、時間かかりそうですが・・・
ここまで
とにかく、最後の最後でワタクシがいっている
貧困は自己責任ではない
これが一番言いたいことです。
貧困が生み出すのは、無知・無気力という名の暴力です。
貧しいために教育を受けられない(=無知)
貧しいために様々なことをやる気力が生まれない(=無気力)
これらに殴られながら、浮上するなんてとてもじゃないけど相当の覚悟が必要です。
でも、こういうことは実際にそうならない限りわからないでしょうね。
だからワタクシは言い続けます。貧困は自己責任じゃない。
ワタクシも自分が可愛いので、自分の幸せ、周りの人の幸せを優先しますが、仕事でできる限りそういう困った方の力になれるように、職務全うしますので。。
という訳で今日はここまで。
明日もリライト、いっちゃいますか。Cyaoノシ