多ければ多いほどいいものと、多すぎると難しいものがあります。
例えば、お部屋探し
あまり選択肢が多すぎると、決めきれず保留して、後から連絡したら決まっていた・・・
なんてことはこの仕事をしていると結構出くわします。
選択肢が多すぎると選べないというのは、選択のパラドックスというんだそうです
レバーブ:ドイツの3都市の新車販売店で、750人の顧客を対象に次のような実験を行い、その結果を2007年の論文で発表しました。ドイツでは、新車を購入する際、事前にカスタムオーダーするのが一般的で、顧客は以下の選択肢の中からそれぞれ1つを選ばなくてはなりませんでした。
・26種類の外装色
・25種類のエンジンとギアボックスの組み合わせ
・13種類のホイールリムとタイヤの組み合わせ
・10種類のハンドル
・6種類のバックミラー
・4種類の内装スタイル
・4種類の変速ノブ
私たちは、750人を次の2つのグループに分けて、それぞれ何をどのように決断するかを実験しました。
・昇順グループ:4種類の変速ノブから、4,4, 6……56 と昇順で決断
佐藤:2つのグループで、どのような差異が認められましたか。
レバーブ:56種類の内装色から決断していった降順グループは、26、25と進むにつれ、次第に自分で選ぶことを放棄するようになりました。結構早い段階で「もうデフォルト(標準設定)でいいです」と、決断するのをやめてしまったのです。一方、4種類の変速ノブから決断していった昇順グループは、降順グループよりも多くのカテゴリーを自分で選択しました。
佐藤:56種類からはじめた人たちは、すぐにヘトヘトになってしまい、4種類からはじめた人たちは、しばらくヘトヘトにならなかったわけですね。最初の方にたくさん決断させれば、顧客は「決断疲れ」をおこし、デフォルトを選ぶようになる――この結果を知っていれば、店員は顧客がデフォルトを選ぶように誘導することができますね。
~引用ここまで~
これを読んでお分かりの通り、スタートから選択肢を多くすることで、
意図的に選択をあきらめさせることができるわけです。
これって、住宅新築や大規模リノベでもおんなじじゃね?
家を建てるかどうかを決めて、
建てる業者を決めた後・・・
- 外壁材
- 屋根構造と材料
- 間取り
- キッチン
- トイレ
- バス
- 洗面台
- 建具
- サッシとその枠
- 壁
- 床
- 天井
- 照明
・・・・と選ぶ作業が続きます
・・・選ぶのに疲れて、『おススメでいいです』と言ってしまいそうですもんね。
でもちょっと待ってください。
これから何十年も住む家ですよ?自分で決めないでだれが決めるんですか?
もし家を建ようとしている最中で、決めることが多すぎで心折れそうになっている方・・・
ここが踏ん張りどころですよ!
※まぁ、この人完全に信用できるな・・・という人にだったら任せてもいいんですけどね。。。
あ、明日から史上最強の台風が上陸するようです。。。
皆さん、不要不急の外出は避けてください。
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そんな中、明日土曜日はワタクシの下の子の運動会です。
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やるのかな?