おはようございます
引っ越しされた皆様
ひと段落されたでしょうか?
他人の引っ越しに毎年毎年たくさん携わるという因果な商売にもかかわらず
自分は引っ越しというものから縁が遠くなり約20年
引っ越しの時期に染みる4曲をご紹介します。
1.クリープハイプ『お引っ越し』
このブログで何度かご紹介している別れの曲です。またか・・・とは言わんでくださいm(__)m
引っ越しで心の機微を表現した、3月4月にぴったりな一曲。
どんなことでもいつかは終わりが来る
とても尊いことだなと思います。
終わりたくなくてみっともなく無駄な足掻きをするのも
終わりを受け入れて、新しい何かに踏み出していくのも
どちらも間違いじゃない。そんな風に思います。
何かが終わったとしても、忘れなければいい。忘れてしまったとしても思い出せばいい。
生きるって、正解をたどり続けるだけのRPGではありあませんからね。
2.D.W.ニコルズ 『あの街この街』
D.W.ニコルズ・・・・知名度はあまりありませんが、いいんですよ。
春にぴったりな『春風は歌う』とか『春うらら』もだいすきですが
『あの街この街』はワタクシにとって大切な一曲です
自分の家とはなんだろうって、嫌でも考えさせられる仕事をしていてます。
そんな中で街だって我が家なんだよな、と気づかせてくれた曲です。
いつも通る道も、つい寄り道するコンビニも含めて”Home”なんだよな。
で、この『あの街この街』は
自分の街=あの街がこの街になりきってない引っ越し直後、自分のhomeがおちつかない時間を掬い取った素敵な歌です。
電車の窓から見える町が変わっていくような
空から見る町が変わっていくような
早めのテンポも心地よくて大好きです
3.きのこ帝国『金木犀の夜』
これもみんな大好き 別れの曲
ワタクシは歌詞の中で
どうでもいいふりしても
きみが好きなアイスみつけて
深夜のコンビニで急に引き戻される
この部分が一番好きです
急に周りの音が聞こえなくなって、普段思い出さないのにふと思い出してしまう・・・
嬉しかったことと、それを終わらせてしまったこと
ふたつは地続きだから心に残り続ける。
そんな苦しさ、息苦しさ。
時間が薬になるのはわかってる。
でもそんな風に癒されたくない、癒されるわけがないとおもってた・・・
そんな経験。ありませんか?
・・・
・・・
”きみが好きなアイスをみつけて”も
あのころに引き戻されなくなったのは、
現在で踏みとどまれるようになったのは、一体いつ頃だろうな・・・
4.赤い公園『衛星』
オリジナルがyoutubeプレミアムじゃないと視聴できなかったので・・・
冒頭の子の歌詞
やるせないボロの真夜中
君の顔が浮かんだ
何度ボロの真夜中をやり過ごしたろう・・・
とても暖かくて、とても寂しいやり過ごしかた
そんな曲です。
あんまり詳しく語ろうとすると涙が出てくるので、この辺で。
※なお赤い公園・・・『Canvas』もこの季節にぴったりですが、昨年津野さんの命日に取り上げていたので。
二代目ボーカルだった石野理子さんが、去年からAoooというバンドで活躍されてます。
何曲か聞いてみたのですが、赤い公園への強いリスペクトを感じる。すごくいいです
詩も曲も。
四曲とも、
ひとり暮らしを始めて、誰もいない部屋で聴くと、
ひとりぼっちをより感じさせる、そんな曲です。
寂しい?
みんなひとりりぼっちなんだから、
かみしめたほうがいいんですよ
孤独を。寂しさを。
ちゃんと。
繋がることがあまりにも容易な現代です。
容易に繋がってしまうことで、悪い孤独を引きずることになります。
質の低いアルコールで悪酔いするような、胸やけのする孤独。
だからこそ、寂しがりましょう。そういう時はちゃんと。
そういう夜を過ごしたことは、きっと財産になります。
すぐに役には立たない、あなたを豊かにするような財産に。
だから
一人でもいいので、孤独を受け止められない人に届いてほしい。
そんなお話でした。
ではまた明日・・・