皆様ご機嫌麗しゅう・・・
9月に入り、朝晩との気温差が出てきましたね。。。
皆様風邪などひいておりませんでしょうか?
先日、星野源『Nothing』という曲について熱く(冷たく?)語りました。
くも膜下出血で生死の境を彷徨った(しかも二度も)彼だから、ふとした瞬間の幸せや、喜びを大事にできるし、多くの人に感動を与えられるんだろうな、と思います。
復帰後、それまでのうっ憤を晴らすような明るい曲『SUN』は、暗いメッセージを込めながらもとても華やかで、耳に残りますものね
だけど、
だからこそなんでしょうかね。
星野源って何もなさ、虚しさ、と常に戦っているのでは、、、なんて考えてしまいます。
生死の境からこの世に戻ってこれたうえ、多くの人に愛され(同時にアンチもだいぶ生んだとは思いますが。。。)素晴らしい作品を残している。
それでも、虚無感、空虚感、さらに言えば厭世感があるんですよ、彼の曲からは…
そんなエッセンスが凝縮されているのが、昨年末に出した『光の跡』です
改めて歌詞を読み返すと、すごいな・・・
今回はちょっと深堀したいと思います。
まずは曲の始まり
人はやがて 消え去るの
すべてを残さずに 綺麗にいなくなり
愛も傷も 海の砂に混ざり
きらきら波間に反射する
・・・うん、わかる。
この一節は、人間にたいして一種の諦めが無いと、絶対出てこないです。
終わることに対して極端な畏れをもっていない。
で、
今のうちに 旅をしよう 僕らは
悲しみにひらひらと手を振る
窓を開けて 風に笑み
意味なく生きては 陽射しを浴びている
過去 背なに雨 目の前には
まだ知らぬ景色
とにかく歌詞が悲しい。特に
”悲しみにひらひらと手を振る”
悲しみにさよなら出来るなんてハナから期待してないんだろうな。
そして、
”今のうちに旅をしよう”
この言葉に私も動かされて、今年はちょいちょい旅をしております。
で、サビ
惹かれ合うのは なぜ
ただ「見て 綺麗」だと手を引いた
海にゆれる 光の跡
消えてゆくのに なぜ
ただ 忘れたくない思い出を
増やすのだろう
ほら 終わりは 未来だ
生きる意味?
そんなもんないんですよ。それが人生なんです。
でも
感動したり、二度目はないような経験に心躍るんですよ。
消えてゆくのに なぜ
ただ 忘れたくない思い出を
増やすのだろう
ほら 終わりは 未来だ
・・・こんなに悲しいサビの歌詞ないですよ。
で、二番
繋ぐその手 やがて解けゆく
足跡はいつしか 止まるはず
それはまるで 訳もなく輝く
貴方の笑顔の意味と知る
肩 寄せたまま 願うことは
黄昏の中に
抱きしめるのは なぜ
ただ 保存できない心ごと
包み込むように
ほら 景色が 増えた
見つめ合う
無為が踊る
手を繋ぐ
どうせ終わるのだから、もうどうでもいいや・・・
ではなく、
終わるけれど、どうして?感動したり、喜びを得ようと思ったりしてしまうのだろう。
なんですよね。
英語題が『why』なのもうなずけます。そうやってわからない中で、惹かれ合ったり、分かりあったり、そして別れてしまったり。
意味がない、理由がない、だけど心が動いている。それでいいじゃないですか。
で最後のサビです
笑い合うのは なぜ
ただ 朽ちるしかないこの時を
僕ら燃える 命の跡
消えてゆくのに なぜ
ただ 忘れたくない思い出を
増やすのだろう
ほら 出会いは 未来だ
さんざん何もないといいましたが、
何もないの延長線上に唯一あるもの。
それが『なぜ』
人生の意味も、未来も、希望も何もないけれど、心にともるともしび
そんななぜを拾って、我々は生きていく。。。
この『光の跡』歌詞
久々熟読しましたが、悲しい歌詞です
簡単に励ましたりしない、簡単に答えなど提供しない。
それでも、もう少し生きたくなる。
そんな歌です。
・・・改めて歌詞全文
『光の跡』歌詞
人はやがて 消え去るの
すべてを残さずに 綺麗にいなくなり
愛も傷も 海の砂に混ざり
きらきら波間に反射する今のうちに 旅をしよう 僕らは
悲しみにひらひらと手を振る
窓を開けて 風に笑み
意味なく生きては 陽射しを浴びている過去 背なに雨 目の前には
まだ知らぬ景色惹かれ合うのは なぜ
ただ「見て 綺麗」だと手を引いた
海にゆれる 光の跡
消えてゆくのに なぜ
ただ 忘れたくない思い出を
増やすのだろう
ほら 終わりは 未来だ繋ぐその手 やがて解けゆく
足跡はいつしか 止まるはず
それはまるで 訳もなく輝く
貴方の笑顔の意味と知る肩 寄せたまま 願うことは
黄昏の中に抱きしめるのは なぜ
ただ 保存できない心ごと
包み込むように
ほら 景色が 増えた見つめ合う 無為が踊る 手を繋ぐ
笑い合うのは なぜ
ただ 朽ちるしかないこの時を
僕ら燃える 命の跡
消えてゆくのに なぜ
ただ 忘れたくない思い出を
増やすのだろう
ほら 出会いは 未来だ引用:星野源『光の跡』
歌の中から振り返って歌詞だけを拾ってみると別の景色が見える。
だから音楽が好きなんだろうな・・・と改めて思いました。
皆さんにも、この曲の魅力がちょっとでも伝わればいいな。。。
と、オチも何もありませんが今日は、ここまで。
Cyaoノシ